毎日の食事の時間は、からだの成長が著しい子どもにとって大切な時間です。
栄養バランスよく食べることはもちろんですが、幼児期は味覚が形成される時期なので、濃い味付けに慣れてしまうと、素材そのものの味がわからなくなってしまい、その後の食習慣に悪い影響を及ぼす可能性があります。
「1日に1食でも多く、自然食に近い優しい味の食事を提供したい」との思いから、川越白ゆり幼稚園では、安心、安全で栄養がしっかりとれる、おいしい給食を提供しています。
管理栄養士さんが心を込めて考案した数々のメニューは、安心安全だけではなく、子どもたちがワクワク楽しくなる工夫もいっぱいです。
今日は、川越白ゆり幼稚園でつくるおいしい給食の魅力や、食育への取り組みについてご紹介します。
目次
川越白ゆり幼稚園の給食は、献立づくり、食材の仕入れ、調理などのすべての工程を幼稚園で行っています。
管理栄養士さんが、幼児期に必要な栄養をバランスよく取り入れ、子どもたちの口に合うメニューを考案してくれています。
地産地消にこだわり、使っている食材は、すべて国産です。
毎日、園の職員が川越の市場から、新鮮な食材を仕入れています。
より自然食に近い形で提供したいという思いから、調味料は無添加で、保存料や合成着色料を極力使用しないようにしています。
毎日の給食に玄米を取り入れています。
玄米は、ビタミンやミネラルが豊富で、白いお米よりも栄養がたっぷりです。
特注で作ってもらっている山形県産の玄米専用の圧力釜で炊くことで、玄米100%でも、もちもちとふっくらした食感でおいしく炊くことができます。
いつも食べているご飯と色味が違うので、最初は玄米に戸惑うお友達もいますが、実際に食べたときのもちもち感や、柔らかさが気に入って、お家でも食べたい!と言ってくれる子がたくさんいます。
味付けは、食材の味が感じられる、優しい味付けです。
ピーマン、ブロッコリーなど、子どもたちが苦手に思う食材も、味付けで味を分からなくしたり、細かくして何かに混ぜ込んでわからなくするような調理はなるべく行わず、食材そのものの味がわかるようにしています。
食材の味はもちろん、色、形、香りなど、五感で知ってもらうことで、偏りのない豊かな味覚になってほしい。
「味覚を育てる」ことも、大切な食育の一環として取り組んでいます。
幼稚園内の厨房「白ゆりキッチン」には、こだわりが詰まった調理機材がたくさんあります。
高級レストランでも導入されている、大型のスチームコンベクションオーブンは、食材の栄養を損なわずに、「焼く、蒸す、茹でる」などの調理を行うことができ、お肉やお魚もふっくら美味しく仕上がります。
このオーブンを、幼稚園で導入したのは、川越白ゆり幼稚園が初めてです。
煮物などの調理も、鉄釜を使用することで鉄分が格段にアップします。
また、安全な給食を提供するために、食材を加熱した後の細菌増加を防いでくれる、ブラストチラー(急速冷却機)を使用しています。
川越白ゆり幼稚園の給食は、子どもたちのワクワクや興味を引き出すメニューがたくさん登場します。
七夕、ひな祭りなどの行事食や、子どもたちの大好きなキャラクターをモチーフにしたドラえもんメニュー、サッカーワールドカップが開催された時は、対戦国のお料理で日本代表応援メニュー、子どもたちの口に合うように考案された本格フランス料理、高級なお魚「鯛」を使って鯛めし、など。
子どもたちに食への興味を持ってほしい、食べる楽しみを知ってほしい、そんな思いから数々のメニューが考案されました。
ある時は、教室に「生のさんま」が登場!普段見慣れていない、お魚の形、色、質感に子どもたちは興味津々でした。
食材の本来の姿を見ることによって、生き物の命をいただいてるという実感につながり、それもまた食育になると考えています。
月に1度のパンの日では、焼きたてふわふわのパンが食べられます。
材料にこだわり抜いた、ふわふわの天然酵母パンは、40年以上パンを作っている職人さんが、白ゆりキッチンに焼きにきてくれます。
マヨコーンパン、オレンジデニッシュなど、パンの種類もいろいろ!
季節を感じるパンや、子どもたちに人気のパンなど、職人さんに相談しながら作ってもらっています。
パンの日は、園内中にいい香りがして、子どもたちは焼きたてのパンをとても楽しみにしています。
アレルギーなどの子どもたちの健康状況は、ICTシステムによってすべての職員がリアルタイムで把握できるようにしています。
給食では、主要7品目(卵、牛乳、小麦、えび、かに、蕎麦、落花生)について、アレルギー対応をしており、
アレルギーを持つお子さまは、管理栄養士さんと保護者の方で電話などで面談し、詳しい状況を伺ってから給食を提供します。
給食の食器も、アレルギーの子の食器は色でわかるようにしていて、受け渡しも、管理栄養士さんから担任の先生に直接渡してもらいます。
安全に給食を提供するため、日々、徹底した管理に努めています。
給食の時間は、「お箸の使い方」「いただきます、ごちそうさまを言う」「姿勢をよくして食べる」「よく噛んで食べる」など、
食事にまつわる習慣を、自然と身につけることができるように、日々、子どもたちと先生との間でコミュニケーションをとったり、声かけを行っています。
給食のはじめの時間は、カミカミもぐもぐタイム。
お友達とおしゃべりしながら食事を楽しむことも大切ですが、みんなで姿勢をよくして、ご飯の味をちゃんと味わって食べるために、最初はご飯に集中する時間にしています。
食べる量は、子どもたちによってそれぞれなので、その子にあった量を盛り付けて、「全部食べれたね!」という達成感を味わうことも大切にしています。
大人になってからの食生活は、幼児期に身についた味覚、習慣、体験の延長にあるものです。
川越白ゆり幼稚園では、幼児期の「食育」への取り組みが、子どもたちの健やかな未来につながると考え、日々の生活や、安心でおいしい給食を通して、健康な食習慣を身につけられるよう、活動しています。