「大切にしたいおうちでの過ごし方」 | 白ゆりベビースクール

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2022.06.21

「大切にしたいおうちでの過ごし方」

幼児期の過ごし方は重要とよく言われますが、どのような過ごし方をしたらよいのでしょうか。
幼児期は、人間形成の基礎が培われるとても大切な時期をいわれています。
情緒的・知的・感情的や人間関係の面でどんどん成長する時期なので、必要な経験をさせていくことが大切です。
家庭・地域社会・幼稚園などの施設の三つの環境がバランスよく子どもに影響を与えることがよいとされています。
今回はこの中でも「家庭」に着目してみたいと思います。

 

・甘えさせることと甘やかすことは違う。

甘やかすというのは、子どもに代わって問題解決してあげること、大人の都合を押しつけること
子どもがとるべき責任を大人がとってしまうことです。
例えば、お着替えはおうちでも自分でさせます。時間に追われついつい手を
出してしまいがちですが、それだと子どもがいつまで経っても成長しません。
幼稚園で苦労するのは本人です。

お母さんお父さんに十分甘えることで、子どもの情緒が安定します。
甘えたいという子どもの気持ちをしっかりと受け止め、お母さんお父さんのぬくもりを
たくさん与えましょう。

・親子の会話にまさるものなし。テレビを消して楽しい会話を


テレビは、一方的な情報伝達であり、いかに子どもをテレビの前に釘付けにするか
いかに刺激を与えるかを念頭においています。テレビに熱中することは
本嫌いをつくりますし、勉強嫌いをつくるといっても過言ではないともいわれています。
テレビを消してご飯を食べると家族の会話がはずみます。自分の考えを述べ
他の人の意見を聞くことから、考える習慣がついてきます。そして論理的に話をすることを
しだいに身につけていくようになります。
考える習慣や論理的思考力が養われ、かつそれを自分で発言することができる能力は
小学生になってから大いに役立ちます。これらの力は今日行って
明日できるようになるものではありません。日々の積み重ねが大変重要です。

・子どもを変えることはできないが、親が変わることはできる

心理学の有名な言葉に、「過去と他人は変えられない」という言葉があります。
「勉強しなさい」と言って、子どもが勉強するのであれば、こんなに楽なことはありません。
「本を読みなさい」と言っても、たぶん読まないでしょう。子どもは、「○○しなさい」と言えば
言うほどしないものです。ですから、子どもを変えようと思う前に、親が子どもへの対応の仕方を変えてみることです。

子どもはもともと自分でやりたいという意欲をもっています。やりたいことには、どこまでも挑戦していきます。
しかし、「走っちゃだめ」「遊んじゃだめ」などの「だめ言葉」、つまり禁止句を小さいときから
たくさん浴びせられてきた子どもは、早い時期にやる気を失います。
「走っちゃだめ」の代わりに「ゆっくり歩こう」など、「こうしなさい」と叱るのではなく、
「私はこう思う」という言い方に変えるだけでも子どもは変わってくるはずです。

子ども1人ひとりに合わせて、しっかりとサポートができるのは、子どものことをよく
知っているお父さんとお母さんです。人間形成の基礎が培われる幼児期を
ぜひ大切にされてください。