子どもが1歳くらいになると、仕事復帰する予定がなくても保育園やプレスクールなど、
集団生活を行う環境に入れることを視野に入れる方も多いと思います。
今回は、集団生活で学べること、家庭でしかできないことについてまとめてみました。
集団生活で学べることって何?
園での生活では、様々な場面で挨拶をします。朝登園したら「おはようございます」。
おやつや昼食をとる前には「いただきます」。食べ終わったら「ごちそうさま」。
お帰りの際には「さようなら」。先生やお友達みんなで一緒に行うことが多いので
自然と身に付きます。
園では、使ったおもちゃや道具は必ず片づけます。先生やお友達とお片付けを
することで「使ったものを片付ける」習慣が身に付きます。
外遊びから戻った時、食事の前、クレヨンや粘土遊びをした後など、手を洗う機会と
いうのは意外と多いもの。最近では感染症予防のため、手洗いや消毒は必須事項ですよね。
園では、定期的にトイレに行くことで排泄のリズムができ、トイレトレーニングもスムーズに進むことが多いです。
同世代のお友達と集団生活をすることで、社会で生活する上で必要なルールやマナーを覚えることができます。
大人だらけの環境だと、どうしても子ども中心になりがちです。例えば、子どもが一生懸命お話をしていたら
大人は黙って聞いてあげられますよね。子ども同士ではなかなかそういうわけにはいきません。
また、集団で活動するには、先生の話を聞くというシーンも多々あります。
そんな時も静かに話を聞くというのは、集団の中で育まれることが多いのです。
園での生活の中で、先生やお友達に何かしてもらうことはたくさんあります。
お手伝いをしてもらったり、おもちゃを貸してもらったり…。また、子ども同士のトラブルもつきもの。
おもちゃのとりあいをしたり、遊んでいる中でぶつかってしまったり…。
そんな時に使いたい言葉は「ありがとう」と「ごめんなさい」。「ありがとう」や「ごめんなさい」を
いう機会が多いとどんな時に使う言葉なのか、言われるとどんな気持ちになるかも自然と理解できるようになります。
いろんな大人や同世代のお友達と接することで、様々な感情を学びます。先生やお友達と一緒に
何かをする楽しさや我慢する力、相手の気持ちを理解する力など、家庭だけでは味わえないことを
経験することで、コミュニケーションのとり方を学んでいきます。
集団生活では「自分のことは自分でする」チャンスにあふれています。靴を脱ぎ履き、
衣服の着脱、コップやお皿の用意など、自というのは増えるもの。同世代の子どもが
周りにいる環境だからこそ、良い意味で刺激され、家庭で行う以上の力が発揮されることも
少なくありません。たくさんの大人(先生)に褒めてもらうことで、自信がつき
いろんなことに前向きに取り組むことができるようになり、自らチャレンジする力がついてきます。
ここまで、集団生活で身につくことをあげてきましたが、いくら集団生活を送っていても
家庭での協力がなければ、意味がありません。
ここからは家庭でしかできないことについてあげていきたいと思います。
睡眠が十分とれていないとイライラしたり、衝動性や攻撃性が高まるといわれています。
また、無表情やうつ状態になるなどの影響もあるといわれています。
十分な睡眠は子どもたちがご機嫌で過ごすために大切なことの一つなのです。
朝食をとることは、血液の循環を良くし、脳やからだにエネルギーをチャージしてくれます。
乳幼児からいろいろな言葉をかけることで脳が育ち、考える力が身につきます。
何よりお母さん・お父さんの言葉が子どもたちにとって安心そのもの!ぜひ、あたたかい
優しい言葉をたくさんかけてあげてください。
昨今では、タブレットやスマートフォンを使って動画をみたり、音楽をきいたりできるようになり
便利な反面、親子のコミュニケーションの減少も指摘されています。
まず、気軽にできるのが「絵本の読み聞かせ」です。1日1冊からはじめてみましょう。
いろんなジャンルの絵本を一緒によんであげましょう。「もっとよんで!」は興味関心の第1歩。
何度も読んであげてくださいね。
お父さんやお母さんの愛情はほかの何にも変えられません。親子の時間をつくって
今のしかできないコミュニケーションを楽しんでくださいね!
家庭でしかできないことがあった上で、集団生活での効果が出てくるといっても過言ではありません。
家庭でしかできないこと、集団生活でしかできないことを理解し、子どもの成長のために、取り入れてみてはいかがでしょうか?