小さい頃、お父さんお母さんに絵本を読んでもらったことはありますか?
絵本の読み聞かせは、親子の絆を深めるきっかけとなったり、子どもの心身の成長にもつながります。
今日は、ご家庭での習慣にしていただきたい「絵本の読み聞かせ」についてお話していきます。
まずは、絵本の読み聞かせには、どんな効果があるのかというところに触れていきたいと思います。
絵本の読み聞かせをすることによって、親子の一対一のコミュニケーションを取るきっかけとなります。
普段忙しくて中々お子さまに構っている暇がなかったとしても、読み聞かせをするとなると、子どもの様子を注意深く見てあげる必要がありますので、心身ともに親子の距離は近いものとなります。
一つのものを共有し合い、「自分はこう感じた」と意見を伝え合うことによって、子どもは、親の愛情を感じ、親子の絆が深まります。
一つの絵本を最後まで読むには、集中力を要します。
最初は、落ち着きがなく、最後まで読むことができないかもしれませんが、習慣になると最後まで集中して聞いてくれるようになります。
集中できないうちは、無理に読み聞かせを続けず子どもに歩み寄ってあげましょう。
子どもを楽しませることを優先することによって自然と集中してくれますので、「一冊の絵本を読む」ことをゴールにせず、子どものペースを大事にしてあげてください。
絵本を通じて、知らない言葉に触れることで言葉数が増えます。
子どもが「これはどんな意味なの?」と聞いてきたら、わかるように教えてあげてください。
語彙力が上がることによって使える言葉が増え、表現の幅が広がります。
絵本の登場人物の心情に触れることによって、人の心を感じとったり、共感する心を育むことができます。
この先はどんな展開になっていくんだろう?と、自然と想像したり考える機会があり、豊かな感性を育みます。
絵本の読み聞かせの効果についてご紹介させていただきました。
少しずつでも続けていくことによって、子どもの心身の成長につながりますので、ぜひ習慣化していただければと思います。
また、子どもは親の声を聞くと安心するので、寝る前に読み聞かせをするのもおすすめです。ぐっすり眠ることができ、すっきりした頭で朝を迎えられるはずです。
親の声は、安心感を与えてくれるものですが、お母さんの声はより特別なようです。
昔、母親の声と一般女性の声をランダムに子どもに聞かせて、その間子どもの脳をMRIでモニタリングするという実験が行われました。
実験の結果、ほとんどの子どもたちが、母親の声を聞き分けることができ、母親のものだと認識することに1秒もかからなかったそうです。
子どもの脳内では、かなり正確にお母さんの声を聞き分けているのですね。
そして、注目すべきは、一般女性の声を聞いた時と比べ、より広範囲に脳への刺激を受けているということです。
脳の感情をつかさどる領域や、コミュニケーション能力をつかさどる領域までもが、同時に刺激を受けていることがわかりました。
お母さんの声は、安心感を与えてくれるだけでなく、子どもの脳を活性する力があるのです。
読み聞かせは、お母さんの声を十分に聞ける機会となりますので、ゆっくり時間をとってあげてくださいね。
川越市の子育て支援センター リリーには、子どもたちに人気の絵本がたくさんあります。
どんな絵本を読んであげればいいかわからない、子どもがどんな絵本が好きかわからない、といった場合は、お気軽にご相談いただければと思います。
リリーにも絵本の読み聞かせの時間がありますが、みんな集中して絵本のストーリーを楽しんでくれています。
様々な効果のある「絵本の読み聞かせ」ぜひご家庭でも試してみてくださいね。