2020年度から小学校教育においてプログラミング教育が必修化されて2年が経ちますが、
プログラミング教育で身につくプログラミング的思考とはどのような力かみなさんはご存知ですか?
今回は、プログラミング的思考のことや家庭で伸ばせる方法について紹介していきたいと思います。
プログラムを作ることが目的ではありません。そのことは
新学習指導要領の中で文部科学省は『プログラミング教育』を下記のように述べています。
“プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。”
小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)“引用”
つまり、小学校におけるプログラミング教育は、プログラムを作ることが目的ではなく「プログラム的思考」を育むことが目的なのです。
“小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要について”の中でプログラム的思考とは下記のように述べています。
“自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力“
小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要について“引用”
つまりプログラミング的思考とは、物事を考える時にその物事のすることや、順番を理解し、
効率よく実行をしたいこと、結果を導くために順序だてて論理的に考える力のことです。
「1」 物事を順序立てて考える力
「2」 物事の仕組みを理解する力
「3」 色々な視点で考える力
「4」 最適な方法を選んで問題を解決する力
◇論理的思考◇
目標を達成するために物事を整理し、物事を体系的に捉え、筋道を立てて考える力のことです。
◇プログラミング的思考◇
目標を達成するために、いくつかある手段の中で最適な方法を考えることつまり
目標を達成することは両思考とも同じであり、プログラミング的思考は論理的思考の中に内包されているのです。
プログラムを作らなくても身につけることができます。ましてタイピングができない・コードの意味も分からないのですから。ようするに、目標を達成するために最適な方法を選ぶことができればいいので、日々の生活のなかで十分にできるのです。
ご飯を食べる準備をしてもらうだけでも、料理を運ぶ、机を拭く、料理を並べる、食べる道具を運ぶ、飲み物を運ぶなどがあります。その中で、何からすること効率的か、その日のメニューで使う道具は何かなどを考えることができるのです。
掃除をするといっても、掃除をする場所(部屋・トイレ・お風呂・玄関周りなど)、汚れの状態、などからどうするか考える必要があります。当然使用する道具を考え、どの順ですることが効率的かということも考えるのです。
否定をすることで、思考することがストップしてしまいプログラミング的思考をおろか、思考力が育まれません。
自分で考えて行動することが大切です。指示したことをさせているうちは、思考力は育まれず、最適な方法を選択することはできません。
やってみて考えるも大切ですが、事前に考えて効率を考えることが、プログラミング的思考を育てます。
以上のように、PCがなくてもプログラミング的思考を育むことができるのです。家庭でも日々の生活の中で、子どもとの係わり合いを工夫するだけで、十分に育めます。
また、なかよし教室ではつみきをつかって未就園児のプログラミング的思考を大きく育むことができます。子ども一人ひとりに対して、適切な課題が与えられ、それを考え取り組むうちに遊び感覚に育むことができます。興味のある方は是非一度、体験をしてみてください。こちらから無料体験申込ができます。