子どもの成長は、真似をするところから | 白ゆりベビースクール

埼玉県唯一の0歳,1歳,2歳児に特化した幼児教室 白ゆりベビースクール

2020.05.22

子どもの成長は、真似をするところから

子どもは、なんでも真似をしたがりますよね。

大人の真似をしようとあれこれ手を出して、パパママを困らせてしまうこともあるかもしれません。

でも、色々調べてみると、子どもが真似をしようとする行為は、奥が深いのです。

今日は、子どもが大人の真似をしたがる背景や、真似することによってどんな力がついていくのかお話ししていきます!

子どもは、なぜ真似をするのか

真似をするという行為は、人間にもともと備わった本能です。

生まれたばかりの赤ちゃんでも、表情を動かしたり、舌を出したり、一生懸命、パパママの真似をしようとしてくれます。

どうして、赤ちゃんは真似をしようとするのでしょうか??

それは、相手の真似をすることによって、その行動がどんな意味を持っているのか確かめようとしているからです。

どんな背景があって相手がその行動をしているのか、自らが経験することで学ぼうとしているんですね。

ただ、闇雲になんでもかんでも真似をしようとする訳ではないようです。

抱っこされる赤ちゃん

欧米の研究によると、乳幼児は、大人の行動に対して、なぜその行動をとるのか理由がわからない場合に、真似をするそうです。

簡単にいうと、今までの自分の経験からすると、その行動はちょっと意味がわからないな〜と思う時です。

赤ちゃんは、パパやママを通じて、自分が生きている世界を徐々に知っていきますね。

その中で、新しいパターンに出会ったり、今までの自分の経験では理解できないと思うことが起こります。

すると、なんでパパママは、この行動をしたんだろう!?何か意味があるはずだ!と思って、真似をして、その行動の背景を知ろうとするのです。

子どもは、大人の行動の文脈をちゃんと見ているんです。すごいですよね。

子どもたちの前で行われた、大人のおかしな行動。子どもたちは真似をする?

子どもは、なんでも真似をするわけではなく、大人の行動の背景を探ろうとして、真似をします。

そのことを示した、ちょっとおもしろい実験があるので、ご紹介します!

実験の参加者は、生後14ヶ月〜18ヶ月の子どもたちと、ブランケットを羽織った大人たちです。

大人Aと大人Bの姿格好

一人の大人は、ブランケットを腕からすっぽりと羽織り、両手が見えない状態です。

腕が見えないので、手がふさがっていて不自由そうにも見えます。この大人を「大人A」としましょう。

もう一人の大人も、ブランケットを羽織っていますが、両手を出している状態です。

両手が見えているので、手は自由に使えることがわかります。これを「大人B」とします。

タッチ式ライトをおでこで点灯

この大人たちが、机の上に置いてあるタッチ式のライトを、手を使わずにおでこを使って点灯させるという一風変わった行動をとります。

この行動を見せた後、子どもたちにもタッチ式ライトを渡して、遊んでもらい、その様子を観察します。

子どもたちは、大人の真似をして、おでこでライトをつけるのでしょうか!?

行動の理由がわかれば、真似をしない

子どもたちは大人の真似をする?

実験の結果・・・

大人Aの行動を見た子どもは、おでこではなく手を使ってライトを点灯させました。

大人Bの行動を見た子どもは、おでこを使って、ライトを点灯させました。

「おでこでライトをつける」という同じ行動を見たのに、どうして真似をする赤ちゃんと、真似をしない子どもに分かれたのでしょうか。

実験を行なった研究チームは、このような考えを伝えてくれています。

大人Aは、両手が不自由そうに見えましたので、大人Aが手を使わずに「おでこ」を使う理由はあります。

でも、両手が自由な状態の大人Bには、あえて「おでこ」を使う理由はありません。

大人を見た子どもたちの解釈

大人Aを見た子どもは、「手が不自由だから、おでこを使ったんだな!」と判断をしたので、真似をしなかった。

大人Bを見た子どもは、「手が使えるのに、なんでおでこを使うのだろう。何か意味があるのかも!」と理由を探ろうと、真似をした。

1歳ほどの子どもでも、このような判断がすでにできるようになっているんですね!

国、地域などの保育環境によって、多少左右されるようですが、生後14ヶ月〜18ヶ月の子どもは、すでに大人の行動の背景を理解し、判断できる思考を持っているのだそうです。

そして、この実験結果が示すように「なぜ?どうして?」を、自ら体験して知ろうとしているのです。

真似することで、思考力・判断力が育つ

笑い合う親子

子どもにとって、真似をすることは、人生経験を増やす機会です。

危ないことをしようとしたら、「危ないよ!」と教えてあげる必要がありますが、真似をしようとしているという事は、そこに疑問が浮かんでいたり、何かを確かめようと好奇心が働いているはずです。

何かしらの思考が働いているので、無理のない範囲でできるだけ真似をさせてあげましょう。

そうして蓄積されていった経験によって、「自分で考えて判断する事」「自分で予測する事」ができるようになっていきますよ。

子どもの脳は、とても優秀なのです。

つみきも、先生の真似をするところからはじめます

なかよし教室は、1歳〜3歳の未就学の子どもたちが通う、つみき教室です。

カラフルで、いろいろな形をしたつみきを使っています。
カラフルなつみき

つみきも先生やお友達の真似をするところからはじめます。

真似をしながら、つみきの重さ、質感、色合いを感じてもらい、手の使い方も覚えていきます。

五感をフル回転して、いろんな課題にチャレンジ!

つみきに集中する子供達

楽しみながら、集中力・思考力を養います。

無料体験もありますので、遊びにきてくださいね。

無料体験のお申し込み