子どもの言葉はどのようにして発達していくのか | 白ゆりベビースクール

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2021.03.31

子どもの言葉はどのようにして発達していくのか

子どもの成長は、喜びと感動を与えてくれますよね。

すくすく成長する姿を見て、早く子どもとおしゃべりしてみたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

言葉の発達は、子どもの性格によるところもあるので、個人差が大きいと言われていますが、発達の仕方には共通項があるようです。

どのように発達していくのか、どうしたら言葉への理解が進んで、おしゃべりができるようになっていくのか、今日はそんなお話をしていきたいと思います。

うちの子は言葉が遅いのではないか・・・と心配されている方にとっても参考となれば嬉しく思います。

構音(発音)が発達する

言葉を発するための一歩として「構音」の発達があります。

構音とは、言葉を発生するまでの過程のことで

①発音の仕方
②喉の使い方
③舌の使い方

の3つを使いこなせるようになって、はじめて言葉を発することができるのです。

言葉を発するための準備は、乳幼児期から徐々に行われていきます。

座ったり立ち上がったりができるようになるにつれて、顎の骨格が変化し、舌を動かしやすくなったり、声帯が振動しやすくなったり、徐々に「声を発する」準備が整っていきます。

構音は、使っていくことで発達していきますので、例えば、くすぐって笑わせてあげたり、身体を動かしてイエーイとハイタッチしたり、子どもの声が出やすい遊びをしてみると良いと思います。

言葉の発音を意識するというより、非言語的なコミュニケーションをして、子どもを笑顔にしてあげる感覚です。

子どもがきゃっきゃと笑う中で、自分の中から「こんな音が出るんだ」という体験をさせてあげることも、言葉のバリエーションを増やす上で大切になってきます。

知っている言葉が増える

言葉の理解は、周りの行動や環境からの刺激によって得られるものです。

例えば、子どもが「ミルク」という言葉を学習する場合、お母さんが授乳前に「ミルク」と言っていると、徐々に「ミルク」という言葉と、ミルクそのものが結びついて、言葉を獲得していきます。

言葉と物の結びつきによって、知っている言葉が増えていくのです。

日常の中で少しずつ、丁寧に言葉に触れる機会を作ってあげてみてください。おすすめなのは、以下の方法です。

子どもの気持ちを言葉で表現してあげる

「お風呂に入って、気持ちいいね〜。」

「お腹いっぱいになったね。」

「もう眠たいね〜。」

など、子どもの気持ちになって、その気持ちを言葉で代弁してあげてみてください。

自分が今どんな状態で、どんな気持ちなのか、知ってもらうことは、コミュニケーションの一歩です。

また、自分の気持ちを表現できる=情緒の安定にもつながるので、子どもの気持ちになって声かけをしてみてください。

実況中継をする

「お外に出たよ。」

「風が吹いてきたね。」

「ワンワンが歩いてるよ〜。」

など、今この瞬間で起こっていることを実況中継のように、言葉にして伝えてあげましょう。

そうすることで、言葉と、生活の感覚が結びつき、言葉への理解が進みます。

ただ闇雲に言葉に触れさせれば良いという訳ではないので、ゆっくり丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

最初のうちは、物の言い方を、状況や人によって変えないほうがよいと思います。

犬、ワンちゃん、ワンワン・・・のように、一つの物に対して、複数の呼び方をしてしまうと、子どもは混乱してしまいます。

お父さんは「車」と言っているのに、お母さんは「ブーブ」と言っている・・・という状況は、最初は避けてあげましょう。

繰り返しの体験によって、物には複数の呼び方があるんだと学習していきますが、最初のうちは、物の言い方を揃えてあげると理解がスムーズです。

「話したい」意欲が出てくる

言葉に対して理解があっても「話したい、伝えたい」と思わなければ、言葉を発しようとしません。

パパとママは、何を話してるのかな?仲間に入れてほしいな、という気持ちがあれば、言葉への理解にも積極性が出てきます。

そのためには、大人が子どもとの関わりを楽しむことが大切です。

パパママの楽しい気持ちが、子どもに伝わって「もっとお話ししたい、伝えたい」という欲求が自然と発生していきます。

言葉を使ったコミュニケーションの場に、間接的にでも関わりを持たせてあげると良いでしょう。

また、三項関係を作りあげることも大切です。

三項関係とは、自分以外の誰かと、物やできごとを共有することができる関係です。

今までは、「自分とママ」「自分とおもちゃ」という関わり合い(二項関係)でした。

それが、三項関係になると、庭に遊びにきた小鳥をみて「ママ、何か飛んできたよ」と指をさす・・・というように、物やできごとに対して、自分以外の誰かと共有したり共感しようとします。

自分×お母さん、自分×おもちゃという関わり(二項関係)から、他人と共有し合う体験をすることによって、よりコミュニケーションへの欲求や興味が高まっていきます。

発達の仕方も個性と捉え、焦らず言葉に触れさせましょう

子育て中のお悩みとして多く聞く、言葉の発達。

ほかの子と比べたり、まわりから「言葉が遅いんじゃない?」と言われると、不安になってしまいますよね。

ただ、前述の通り言葉の発達は、子どもの性格によるところも大きく、個人差が出ます。

言葉の発音ができることだけにとらわれず、柔らかく構えていましょう。

子育て支援センターリリーでは、1歳2ヶ月のお子さまからお預かりしております。

今日お伝えしたような言葉に関することや、興味を示したことなど、子どもたちのちょっとした成長や変化は、なるべく親御さんにはお伝えするようにしています。

子育て中のお悩みや、お困りごとなど、お気軽にご相談ください。無料体験も実施中です。

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