イヤイヤ期、魔の2歳児を乗り切るための心構え | 白ゆりベビースクール

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2021.04.15

イヤイヤ期、魔の2歳児を乗り切るための心構え

何に対してもやだやだ!と強い主張をするようになるイヤイヤ期。

あまりに激しい感情表現に疲れ切ってしまい、多くの親御さんがストレスをかかえる時期だと思います。

この時期を乗り越えるポイントは、子どもの「自我」をうまく使うこと、大人とコミュニケーションをとる時と同じ接し方をしてあげることです。

今日は、イヤイヤ期の子どもとの接し方についてお話していきます。

イヤイヤ期とは

イヤイヤ期の子どもに何が起こっているのか、というところに触れていきます。

生まれた時、子どもは自分とお母さんの区別がついていません。

自分とお母さんは、二人で一つなんじゃないか、という感覚を持っています。

お母さんとの境界線が曖昧な状態から、徐々に「自分はお母さんとは別の存在なんだ」と気づきはじめるのが、1歳になる少し前です。

お母さんとは別の「自分」という存在に気づくことが、自我の芽生えになります。

しかし子どもは、芽生えはじめた自我をどのように扱ったら良いか、わかっていません。

そのため「やだ」「やりたくない」「行きたくない」と自己主張をして、自我を使いこなそうとするのです。

この一連の流れが「イヤイヤ期」と呼ばれています。

「イヤイヤ期は、成長の証」なんて言われても、お父さんお母さんにとっては、相当なストレスですよね。

そこで、イヤイヤ期の子どもと接する時のポイントをご紹介しますので、よかったら参考にしてみてください。

イヤイヤ期の子どもと接する時のポイント

子どもの「イヤイヤ!」という主張を認め、尊重してあげる

「もうそろそろ帰る時間だよー!」

「やだー 帰りたくない!」

公園など外に出かけて帰ろうとすると、帰りたくない、ヤダヤダ!とイヤイヤがはじまってしまい、困ってしまうことはないでしょうか。

外だと人の目もありますし、言うことを聞かない子どもへのイライラが余計につのってしまうことがあると思います。

そんな時に試していただきたいのが、一旦、子どもの主張を認めてあげることです。

「そうだよね。まだ帰りたくないよね。」「まだ遊んでいたいよね。」

というように、一旦「嫌だ」という主張を受け入れてあげましょう。

大人同士の会話を思い浮かべていただきたいのですが、友人と話している時「疲れたから、夕食作るの面倒だなー」「帰って家事をやりたくない」など愚痴をこぼすこともありますよね。

そんな時に「そんなこと言ったらダメだよ」と言われたらどう思うでしょうか。

例えそれが正論だったとしても、反発してしまいそうになりますよね。

「そうだよね、そういう時もあるよね」と受け入れてもらうことで、随分楽になり、気持ちに折り合いがつくはずです。

それと同じことを子どもと接する時にも取り入れてみてください。

子どものことを一人の人間として尊重してあげるコミュニケーションが、この時期はとても重要になります。

「相手が子どもだから」といって上から正論をぶつけてしまうと、反発が起こり、ますます「ヤダヤダ!」とこじらせてしまうので、「一旦、受け入れてみる」を取り入れてみてください。

子どもに選択肢を与えて自分で決めてもらう

「そろそろお出かけするから、靴を履きなさい」

「やだ!!」

と言われてしまったら

「自分で履く?お母さんが手伝う?」

「どのお靴を履きたい?」

「どっちの足から履く?」

というように、子どもに選択肢を与えてあげましょう。

この時期の子どもは、自我を存分に発揮したい時期です。

イヤイヤ期という言葉から「子どもが反抗する時期」と捉えがちかもしれませんが

子どもからすると「芽生えはじめた自我を使ってみたい!!」というだけで、決して大人を困らせたいわけではありません。

なので、やだ!と言われたら、選択肢を与えて自分で選ばせてあげましょう。

子どもに「自分で選んだ」という自覚を持たせてあげるところがポイントです。

「いつもと同じ」であることが大切

イヤイヤ期は、自我の確立とともに「自分にとっての常識、当たり前という感覚」が芽生え始める時期です。

なので、いつもと同じ時間、同じ場所、同じ手順であることが、子どもにとっては心の安定になります。

「先の予定がわかっている」「次の展開が見えている」ということは、安心感があり、ある程度の予測もつくからです。

そこから外れてしまうと「いつもと違う!」と心のセンサーが働き、ヤダヤダー!という状態を招くことがあります。

できるだけ「いつもと同じ」であるという状態を保てるように意識して生活をしてみてください。

そして、子どものイヤイヤ!の原因がわからない場合は、「いつもと違ったことをしていないか」を振り返ってみると良いと思います。

「いつもと違う」ことをする時は、事前に伝えてあげる

日々の生活の中で、「いつもと同じ」を保つことは難しい場合もありますよね。

そんな時は、事前に予定変更を伝えてあげるようにしましょう。

「今日は、病院に寄るから、いつもと違う道でいくね」

「早く帰らないといけないから、XX時になったら帰る支度をしようね」

というように、事前に予定をしっかり伝えてあげましょう。

ここでも意識していただきたいのが、子どもに対して大人と同じように接するということです。

大人同士で会っている時、「XXに寄りたいんだけど、寄ってもいい??」「今日は、XX時に帰らないといけないの」と事前に言いますよね。

いきなり「XXに寄るから」「予定あるからもう帰るね」とはならないですよね。

子どもと接する時も、大人と接する時と同じ感覚でコミュニケーションをとることを意識していきましょう。

大人の言うことに一貫性を保つ

イヤイヤ期は、「やだ!」と主張することで、どこからどこまでがやっていいことなのか、学んでいる時期でもあります。

なので、日によって「いいよ」と「ダメ」を変えないようにしましょう。

イヤイヤと主張しながらも、子どもたちは、どうにもならないことにどうにか折り合いをつけていく術を学んでいます。

抵抗しながらも、物事を受け入れるということは、大人からしても凄くエネルギーが必要なことだと思いますが、子どもは自らそれを学ぼう、成長しようとしているのです。

また、起きたできごとや、まわりのことをしっかり観察していて、大人が思っているよりも子どもは頭で考えています。

大人の矛盾を見抜いている場合がありますので、一貫性のある言動を心がけましょう。

子どもを一人の人間として尊重する心を持ち、イヤイヤ期を乗りきりましょう

イヤイヤ期は、自我をもつ一人の人間へと成長していく過程です。

接し方に戸惑うことも多いと思いますが

・自我を上手に使って、子どもに選択をさせてあげる
・大人ととるコミュニケーションと同じように接してみる

この2つを意識して、子どもに接してみてください。

イヤイヤ期のはじまる時期や期間は、個人差がありますが、必ず終わりがくるものですので、工夫をこらして乗り切りましょう。

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