「巧緻性(こうちせい)」という言葉を知っていますか??
辞典を引くと「精巧で緻密なこと」という意味が出てきますが、一般的には「指先の器用さ」を表した言葉で、ハサミを使ったり、折り紙をしたり、つみきを積んだり、指先を上手に使う力のことです。
一部の小学校では、巧緻性が受験の試験項目としているところもあるのですが、巧緻性と頭のよさは関連があることがわかっています。
どのように関連があるのか、まとめてみました。
手には、脳に直結している神経が集中しています。
手を使っている時は、使わない時と比べて脳の血流の量が約10%も上がるとされており、手は「第二の脳」「露出した脳」とも言われています。
具体的には脳の「大脳」という部分と手の神経が繋がっているのですが、大脳は脳の7割を占める大きさなので、手の影響はかなり広範囲です。
赤ちゃんは、指をしゃぶったり、握ったり開いたり、いろんな物をつかもうとしたりしますよね。
手で触れてほしくない物も平気で触ったりしますが、手をたくさん使うことによって神経が発達していきます。
触って危ないものは避けるべきですが、興味を示したものは、なるべく触ったり、握らせたりして、手を動かす機会を作ってあげましょう。
手と脳に深い関係があることをお伝えしましたが、手を動かすことで具体的にどんな効果があるかみていきましょう。
手の神経とつながっている大脳には、主に3つの働きがあります。
●感じる力
体の外で何が起こっているのか、察知する力
●知的なはたらき
考えたり、覚えたり、決定する力
●感情のコントロール
笑ったり、泣いたり、怒ったり、人間的な感情のコントロールをする力
大脳が発達することで、様々な力が身につくことがわかりますね。
巧緻性が頭の良さと関連があるとされるのは、巧緻性を高めることによって大脳の「知的なはたらき」である思考力、記憶力が鍛えられることからです。
特に幼児期は、最も脳が成長する時期なので、この時期に手先を使うかによって大きな差が生まれてきますので、なるべく手を動かす機会を作ってあげましょう。
知育玩具を買わなくても、身近なものでも十分その機会は作れますので、ご紹介していきます。
おすすめなのは、つみき遊び、折り紙、シールはりです。
物の重さや形、色味、質感などを感じることができるので、遊びながらも脳を活性させることができます。
また、少し頭を使うようなことをやってみるとさらに効果的です。
つみきの場合、色や形、大きさごとに分けてみたり、パズルのように形を組み合わせてみたり、遊びの中にも目的を持たせてあげることで、集中力や思考力も養えます。
はじめのうちは手を上手に使えないかもしれませんが、徐々に感覚を掴んで成長が見られるはずです。
お子さまのペースを見守りつつ、遊んでみてくださいね!
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無料体験のお申し込み今日は、手の巧緻性についてのお話でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました!